――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  英国が欧州連合(EU)の前身組織に加盟してから48年。英国民投票で有権者がEUを去ることを選択し、デービッド・キャメロン氏率いる政権に打撃を与えてから4年。英国のEU離脱(ブレグジット)はもはや、ナイジェル・ファラージ英ブレグジット党党首の漠たる願いではなくなった。英国人はすでに先週末から、欧州の空港の混雑する「その他のパスポート」レーンに並ぶ米国人の列に加わっている。  政策上の利点が何であれ、ブレグジットは英政治制度にとって重要な試金石となった。