およそ半分の企業(従業員45.5人以上)が模索中
現行で「障がい者法定雇用率(従業員数45.5人以上の企業、2.2%)を満たしているか?」については、41%が「はい」、59%が「いいえ」の結果になっている。
41%という数字について、『人事のミカタ』編集長の手塚伸弥氏はこう語る。
「数年で上がっていく法定雇用率を追いかけるかたちで、企業の頑張りが表れている数字だと思います。具体的な雇用状況を見ると、障がい者側の注目は、受け入れ態勢や待遇が充実している大企業に集まり、中小企業は応募獲得に苦戦し、そのために定着のノウハウもたまらないといった側面があります。それでも、障がい者雇用全体で見れば、確実に前進している状況です」
なお、厚生労働省の調べ*4 による法定雇用率達成企業の割合は48.6%であり、民間(障がい者雇用実態調査2020)と行政の調査数字から、障がい者雇用については、“世間のおよそ半分の企業(従業員45.5人以上)がまだ模索中”と言えるだろう。
果たして、「従業員43.5人以上、2.3%」という新たな指標で法定雇用率の達成率がどう推移していくか――企業のさらなる「前進」を期待したい。
*4 2021年(令和3年)1月公表「令和2年 障害者雇用状況の集計結果」より