「天空のスカイスパ」では、入浴中はジャズミュージックが流れる。AIの自動作曲システムを導入したオリジナル楽曲だ。洗い場も、隣同士で水ハネがしないようなつくりになっており、ほかの利用者が気にならない。窓に囲まれた露天風呂からは、夜の街並みが見下ろせるようになっていて、非日常性と居心地の良さにとことんこだわった設計だ。

 穂積社長によると、「スカイスパがあるかどうか」は、ビジネスパーソンがホテル選びをする際の重要なポイントになるのだという。そこに「洗練されたデザイン」、さらに「極上のサウナ」を加えることで、他社にはない魅力を生み出した。

「洗練された大浴場はほかにもあるかもしれませんが、さらに極上のサウナが加わることで、それが付加価値となり、お客様の『ここに泊まろう』という決め手になります。仕事に励むビジネスパーソンに、一時のリラクゼーションを与える場として活用いただいています」

二極化するホテル業界で
唯一無二の四つ星ホテル

 カンデオホテルズが新興系のホテルチェーンでありながら、リラクゼーションや、ラグジュアリーな空間づくりにこだわるのは、同社の「唯一無二の四つ星ホテル」というコンセプトに基づいている。

「日本のホテルは、超高級のラグジュアリーホテルか、コストコンシャスなビジネスホテルの二極化に分断されており、その中間領域がないんです。当社が目指しているのはまさにそこです。気軽に泊まれないような高価格帯ではなく、デザイン性の高い居心地の良い空間で、ホテルステイを誰しもが日頃から楽しむことができる。それが私たちの考える唯一無二の四つ星ホテルです」

 そんな四つ星ホテルのコンセプトを象徴するのが、「天空のスカイスパ」なのだ。

 カンデオホテルズの価格帯は、一泊7000~1万5000円前後。デザイン性とコストパフォーマンスの良さで、ビジネスパーソンだけでなく、女性の利用客や海外からの観光客のファンも多い。

「全売上高の4割が海外からのお客様。3割が国内のビジネス利用、残りの3割が国内旅行客、ファミリー利用という割合です。特に、六本木店の利用者の85%は、海外からのお客様。部屋はコンパクトながら、ロケーションが良いこと、そしてやはりデザイン性の高い大浴場がついているというのが、お選びいただく理由になっているようです」