文部科学省は共通テストが終わった後の18日、いずれも受験生に事前に周知していたとして「試験監督の対応は適切だった」とするコメントを発表。

 翌19日には荻生田光一文部科学相が閣議後の記者会見で「他の受験生に精神的な影響を与え看過できない状況だったと聞いている。失格は適切な措置だった」と見解を表明する事態になった。

 受験生の逮捕容疑となった「建造物不退去」は聞き慣れない罪状だが、他人の住居や管理する家屋・建造物などから退去するよう要求されたにもかかわらず、正当な理由なく退去しない場合に適用される。

 罰則は3年以下の懲役または10万円以下の罰金だが、今回のケースは特に問題なければ「厳重注意」で済む話だろう。

 ただ、文科省や入試センターが問題視し、再発防止の観点からマスク着用方法のトラブルについて威力業務妨害容疑で被害届を出した場合、建造物不退去との抱き合わせ立件されたら略式起訴・命令(罰金)ぐらいは覚悟する必要があるかもしれない。

 もちろん、日本国内ではマスクは法的に着用が義務付けられているわけではない。マスク着用を拒否するのも自由だし、着用方法について自分の正当性を訴えるのも問題はない。

 ただし、違法行為や他人に迷惑を掛ける行為、決められたルールに従わないという姿勢を貫き通すならば、しかるべき対応や措置、ペナルティーを受けるのは覚悟するべきで、どんな理屈や主張があったとしても社会に容認されることはないだろう。