安く乗る方法はあるが
厳しい条件

 JR側も、一応は安く新幹線に乗れる方法を用意している。

「今現在、JR東日本、西日本が早く予約した人を対象に50%引きをしています。東日本は『お先にトクだ値スペシャル』、西日本は『eチケット早特21』です。ただ、問題は列車や受付時間の規定が厳しいこと。乗車日の1カ月前から最低20日前までに予約をしなければならず、さらに列車、席数、区間も限定されているなど条件が厳しめです」

 加えて、通常新幹線の乗車券は乗車駅と停車駅の距離が101キロ以上だと途中下車できるのだが、このお得な切符はそれができない。また、利用に際して事前にJRが運営する「えきねっと」への会員登録が必要だ。

 現在、ビジネスマンの間ではJR各社に会員登録し、ネットで事前に新幹線切符を予約購入する方法がようやく浸透し始めている。泊まりがけで行く場合、宿泊パックも安い。しかし、そういった情報を知らない人はチケットを正規の値段で買い、あとで安くなるシステムを知ってがっかりすることになる。

時間帯別で異なる
運賃体系を導入か

 では、今後のJRの戦略はどうなっていくのか。

「JR東日本の深澤祐二社長は2020年7月の会見で『コロナ収束後に鉄道全体の利用客は100%には戻らないだろう』と悲観的な見通しを示しました。今のままでは経営が間違いなく厳しくなると考えているのでしょう」

 こうしたなか、酒井氏によれば、JRの主な戦略は三つあるという。

 一つ目は、「ダイナミックプライシング」の導入だ。