期待値がマイナスの
ものには手を出さない
もちろん損をしていることすら意識していない人もいると思いますが、多くの人が理屈ではなく、「1枚300円という低リスク・1等と前後賞合わせて10億円の高リターン」を感覚的に期待する「感情」によって、宝くじを買っているからです。
「少額を損をする可能性が高くても、一発逆転を狙いたい」(ラクして儲けたい心理)
「当選確率が低いのは知っているけれど、自分は当たるかもしれない」(認知バイアス)
「何年も買い続けているので当たるまで買わないと損する」(サンクコストバイアス)
こうした感情が論理的な判断を邪魔して、宝くじの購入を促進しているのではないでしょうか。
私自身は、期待値がマイナスの宝くじにもギャンブルにも手を出しません。
調査結果が専門誌「Journal of Behavioral Decision」に掲載された調査によると、「自分が貧しいと感じている人ほど、宝くじを買う傾向が強い」そうです。
この調査では、自分の所得が一定水準以下だと感じるとリスクを負いがちで、貧困の罠にも陥りやすいとしています。
宝くじで高額当選した人たちは、数年後に当選金を使い果たしてしまうという話も聞きます。
お金持ちになりたいのであれば、宝くじは買ってはいけない商品であると私は思うのです。