ヨガやエステの教室は
なぜマルチの勧誘が多いのか

 最近特に多いのは、ヨガやエステ、ピラティスなどの教室と称して、レッスンを行う先生が徐々に勧誘を行うケースだという。
 
「コロナ前から、この分野での勧誘は多かったといえます。マルチ商材にはアロマオイルやサプリが多く、相性が良いのでしょう。ヨガやピラティスのオンライン教室もコロナ禍で一般的になりましたが、そこで勧誘された例もよく聞かれます」
 
 ズュータンさんは「先生が生徒を勧誘するだけでなく、先生を狙って会員が勧誘するケースも増えている」と話す。まず先生を説得し、広告塔となってもらう。そうして生徒の勧誘を任せるのだ。
 
「最近は、真面目にヨガやエステ、ピラティスの仕事をしている方から相談されることも増えていますね。他の教室で勧誘されたお客さまが多くて困っていると。業界自体に偏ったイメージが付いてしまいますから、誠実に仕事をしている方からするとつらいですよね」
 
 このほか、ズュータンさんのもとには、英会話教室の先生や保険相談窓口の担当者から勧誘された話も届いている。
 
 先ほど、SNSを使ったマルチ勧誘に触れたが、SNS経由の勧誘が増えるほど「深く依存してしまう人も増えるのではないか」とズュータンさんは指摘する。
 
「SNSは、友達や知り合いのつながりが見えやすいですよね。仮にマルチ関連の知り合いが1人でもいると分かれば、他のマルチ会員からも狙われるでしょう。一度ハマった人は、他のグループや会社からも勧誘される危険があるのです」