「中田敦彦のYouTube大学」(2021年2月13日、14日公開)で、オリエンタルラジオ中田敦彦氏が、「時間はつくれるという強烈なメッセージ」「人生においてあなたが本当にやりたいことのために、時間をしっかり用意する唯一の方法」と絶賛、急激に話題になっているのが『時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』(ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー著、櫻井祐子訳)だ。
著者はGoogle出身のジェイク・ナップと、YouTube出身のジョン・ゼラツキー。人々の集中力を「1分、1秒」でも多く引きつける仕組みを研究・開発し続けてきた「依存のプロ」だ。
そんな彼らは、自らが開発に携わった経験から、自分自身「スマホからGmailを消すべきだ」という結論に達したという。その理由とは何か? 今回、中田氏の動画での大きな反響を受けて、同書からのハイライトを特別に再掲したい(本記事は、2019年6月20日の記事の再掲載です)

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気がつくとスマホを見ている

 あれは2012年のことだ。リビングルームで息子が木製の電車セットで遊んでいた。ルーク(当時8歳)はせっせと線路をつなげ、フリン(赤ん坊)は機関車によだれを垂らしていた。そのときルークがふと顔を上げて、言ったのだ。「パパ、どうしてスマホを見てるの?」

 ルークは僕をとがめるつもりはなく、ただ不思議に思ったのだろう。でも僕はうまく答えられなかった。もちろん、その瞬間にメールをチェックする理由が何かあったはずだが、大した理由じゃない。その日は子どもたちとすごす時間を朝から楽しみにしていて、やっとその時間が来たというのに、僕はうわのそらだった。

 そのとき、頭のなかで何かがカチリとはまった。僕はこの一瞬だけ気が散っていたんじゃない。問題はそれよりずっと根深いのだ

 来る日も来る日も、僕はただ目の前のものに反応していた。予定表に、受信したメールに、際限なく更新されるネット上のコンテンツに。家族との時間がどんどんこぼれ落ちていったが、何のために? あともう1つメッセージに返信し、あともう1つやることリストから項目を消すために?

 これに気づいた僕は、心底がっかりした。なぜって、僕はそれまでバランスのとれた生活をめざして努力してきたつもりだったからだ。