心臓の病気がある人が魚を食べると、リスクが低下するPhoto:PIXTA

心臓の病気がある人は魚摂取のメリットあり

 魚を多く食べると寿命が延びるかもしれない――。新たな研究によると、サケのような油の多い魚を1週間に175g食べる人は、魚をほとんど食べない人に比べて、心筋梗塞や脳卒中になりにくく、死亡リスクも低いことが分かった。ただしこのメリットは、既に心血管疾患がある人で認められ、健康な人では有意なリスク低下は示されなかったという。

 この研究はマクマスター大学(カナダ)のAndrew Mente氏らが行い、結果の詳細は「JAMA Internal Medicine」に3月8日掲載された。Mente氏は、「いま現在、健康に問題がないのなら、魚を多く食べたからといって、さらに健康になるとは言えない。ただし、それでも魚は体にとって、おそらく害にはならない食品と思われる」と語っている。