いきなりステーキPhoto:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、3月度のラーメン・カレー・定食編だ。

いきなり!ステーキが売上高13%減で
「大ピンチ」と言える理由

 ラーメン・カレー・定食の主要5社が発表した3月度の月次業績データは、以下の結果となった。

 いきなり!ステーキ(ペッパーフードサービス)の既存店売上高は、前年同月比86.9%(13.1%減)、餃子の王将(王将フードサービス)は同95.8%(4.2%減)、大戸屋(大戸屋ホールディングス〈HD〉)は同97.4%(2.6%減)、日高屋(ハイデイ日高)は、同70.5%(29.5%減)、CoCo壱番屋(壱番屋)は、同91.3%(8.7%減)だった。

 5社全てが前年実績を割り込んでいる状況だが、各社のデータを時系列に沿ってひも解いていくと、上記の数字以上のさらなる危機的状況が浮き彫りになる。