タイプC「ルーティーン化が得意なタイプ」

 ごくまれにいらっしゃるのが、仕事でも食事内容でも、ルーティーンにしてしまうことが得意で、かつ、好きな方。

 それにもかかわらず、なぜか運動だけはルーティーンに組み込めないという方に話を聞くと、ルーティーンに組みこむには、ボリュームが大きすぎるケースが多く見られます。たとえば、「夜、30分ランニングする」「朝、始業前に筋トレメニューをする」など……。これを苦もなくできる方もいるとは思いますが、0だった運動習慣を1にする、しかもそれを毎日のルーティーンにすると考えると、少々ハードルが高く感じませんか?

 ルーティーン化が得意なタイプは、すでにルーティーンになっていることと抱き合わせて、小さい運動習慣から身に付けていくのがオススメです。たとえば、歯磨きをしながらつま先立ちをする、朝、ネットで情報収集しながら子ども用の椅子などを使用して昇降運動をする、などです。

 ちなみに、朝起きて「着替える」というのは誰でもする行為だと思います。わたしはこのときにトレーニングウエアに着替えることで、午前中に何かしらのエクササイズをする確率を上げています。

タイプD「なかなかモチベーションが上がらないタイプ」

 すでに体形維持などの目的のために何かしらの運動はしてはいるものの、以前ほどのエクササイズ熱もなく、「何かイベントがあるわけでもないしねぇ……」とモチベーションがダダ下がりな方、最近よく見かけます。「特に問題がないわけですし、運動をお休みするときがあってもいいですよね~」と言いたくなるものの、ある程度休んだ後「再開しよう!」と決意したときに必要なエネルギー量を考えたら、小さくても何かしら続けるのが得策です。

 ぜひ、こういう方は「いつもの運動(A)ができないときは代わりの何か(B)をする」という戦法でこの時期を過ごしてみてください。わたしも、「筋トレをする気がないときは、YouTuberのたけまりさんの“地獄の19分”を楽しみながらする」「何もする気がないときは、スニーカーで急ぎ足で子どものお迎えにいく」「何もしないかもしれないけれど、とりあえずウエアには着替える」など、いくつかB案を用意しています。

 また、モチベーションは0だけれど「このままではまずい!」と緊迫度が高い方は、友人や知人を誘って、日時を決めてみんなでオンラインエクササイズをするのもオススメです。でもこれ、実は、継続率の高さを考えるならば、同僚とやるのが一番のおすすめです。仕事と生活時間帯が近い者同士の方が、タイミングが合いやすく、ドロップアウトを防げるからです。オフィス勤務時に一緒にランチに行っていたような同僚を誘うのも案外よいかもしれません。