だが、楽観視できる事業環境では断じてない。商社には今、コロナ禍だけではなく、七つの大きなリスクが迫っている。かじ取りを間違えれば、ビジネス崩壊の“急死”もあり得る代物だ。
丸紅は、次世代の柱となる新規事業開発を進めている。その背景にあるのは、「『今のビジネスが、本当に10年後もあると思うか?』と問うと、『ない』と冷静に判断する人たちもいる」(柿木真澄・丸紅社長)という危機感だ。
商社が直面するリスクとは何なのか――。
本特集で商社業界に発令された「非常事態宣言」の中身を解明する。(敬称略)