早稲田・慶應・上智・東京理科大、W合格時の進学率で「真の人気序列」を判定Photo:PIXTA

日本の超難関私立大学の代表格、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、そして東京理科大学。私大での難易度・ブランド力が圧倒的ないわゆる「早慶上理」と呼ばれる大学群の中で、2校に受かった場合に選ばれる大学はどこか?特集『入試・就職・序列 大学』(全23回)の#3では、「ダブル合格進学率」から真の人気をあぶり出す。(ダイヤモンド編集部 山出暁子)

ダブル合格の「早慶戦」
どっちが強い?

 コロナ禍で行われた2021年入試は、特に私立大学では「歴史的」といわれるほどに志願者数の大幅減少傾向が見られた。大手予備校の東進ハイスクールによれば、毎年、激しい受験戦争が繰り広げられている「早慶上理」と呼ばれる国内最難関私立大学群の志願者数もそれぞれ早稲田大学が昨年比87.6%、慶應義塾大学が95.4%、東京理科大学が87.5%だったという(上智大学のみ昨年比プラスで、100.4%。数値は一般入試のもの)。

 それでも、これらの大学が知名度、ブランド力共に圧倒的であることに変わりはない。では、この「早慶上理」のグループ内で、二つの大学に合格した場合、入学先として選ばれる、より人気が高いのはどちらか?ここでは、両方の大学に受かった生徒が、どちらを入学先として選んだかが分かる「ダブル合格進学率」のデータから人気の実態を読み解く。特に注目は「早慶戦」。偏差値の水準はほとんど変わらない両校だが、入学先としてどちらがより選ばれているのか?さっそく見ていこう。