昭和女子大学は難易度では中堅ながら、年間卒業生数が1000人以上の女子大の中で、10年連続で実就職率トップを誇る。また、同大の大きな特徴が「ダブルディグリー・プログラム」という、日本と海外大学の2つの学位を5年間で取得できる超お得な制度。特集『入試・就職・序列 大学』(全23回)の#4では、著書『女性の品格』(PHP新書)でも知られる昭和女子大学の坂東眞理子理事長に話を聞いた。(ダイヤモンド編集部 塙 花梨)
わずか5年で昭和女子大と
海外大学2つの学位が取れる!
――海外大学と提携を行い、プログラム参加学生がそれぞれの大学の学位を取得できるダブルディグリー・プログラムですが、昭和女子大学の制度で他にはない特徴はありますか。
本学の場合、昭和女子大で3年間学んだ後、中国の最難関大学の一つである上海交通大学、韓国の淑明女子大学校、そして米テンプル大学ジャパンキャンパスのいずれかで2年間の計5年間、多国籍の学生と共に学んで2つの学位を取得できます(韓国のソウル女子大学校は現在受け付け中止)。
東北大学や学習院女子大学、武蔵大学などでも類似のプログラムはありますが、5年で卒業できるところは少ないと思います。本学では、わずか5年で国内・海外と二つの学位が取れる。それが最大の魅力です。また、当プログラムがスタートしたのは2013年度で、早くから取り組んできました。
20年度までに計34人が学位を取得しています。これまでの通算の参加学生は、上海交通大が47人、ソウル女子大10人、淑明女子大2人、テンプル大ジャパンキャンパス4人です。上海交通大以外の提携校は提携開始から日が浅く、TOEFLやIELTSで求められる点数も高くて参加資格も厳しいため、少数になっています。
――中国の国家重点大学であり、アジア大学ランキングでもトップ20に入るほどの高いレベルである上海交通大の学位が取れるのは、特に魅力的です。提携が始まったきっかけを教えてください。
実は、上海交通大とは古くから交流があるんです。