決められた時間でのグループごとのディスカッション
20分間のグループディスカッションはオンラインの不自由さを思わせることなく続き、「食べ物をテイクアウトするときに、(ビニール包装された)お手拭きを持って帰ることを減らしたい」「(コロナで)マスクの廃棄が海洋汚染を生まないようにしたい」「使い捨てコンタクトレンズの容器を企業に戻して、リサイクルに役立てたい」といった、学生のさまざまな意見がグループごとに発表された。
ディスカッションのファシリテーターも務めた西村さんはこう語る。
「ペットボトルの購入に罪悪感すら覚える学生がいたことに驚きました。プラスチックの利用は海洋ごみ問題だけではなく、温暖化ガスの排出にも関わってしまうことになります。ただ、身の回りにプラスチック製品があまりにも多く、これを使わずに生活を送れるのか?という疑問があるのも確かです。今回、学生さんのさまざまな意見を聞き、私自身ができることを再考しました」
決められた時間内で活発なディスカッションがなされたのは、学生たちの事前予習を明確に促した“大人たちの準備=田中(坂部)助教・西村さん・佐々木さんの巧みな連携”と、オンラインでの講義が具体的かつ体系的で、学生一人ひとりがSDGsの課題を想起しやすかったからだろう。
「また来週にお会いしましょう」という田中(坂部)助教のモニター越しの挨拶に、13人の学生が満足げな表情を浮かべたことが印象的だった。
1週目の授業はオンラインで行われ、西村恒亮さん(遠野市役所)が13名の学生を対象に講義を行った。パワーポイント26枚におよぶ資料が、その丁寧な説明とともに画面共有された
拡大画像表示
拡大画像表示