米国防総省の当局者は6日、クラウドコンピューティングを活用した情報システム統合事業「JEDI(Joint Enterprise Defense Infrastructure)」を中止し、新しいクラウド事業を立ち上げることを明らかにした。JEDIはアマゾン・ドット・コムとの訴訟や議員の批判を受けて難航していた。同省は発表文で、要件の変化やクラウド産業の発展を踏まえると、JEDIは需要を満たせなくなったと述べた。この決定により、JEDI契約の元々の落札者であるマイクロソフトのほか、アマゾンなど他のクラウドサービス業者にも、同省のクラウド事業に参加する機会が生じそうだ。新事業は「JWCC(Joint Warfighter Cloud Capability)」と呼ばれる。