エンジンは1.8L直列4気筒ターボ。トランスミッションは6速DCTを基本に、RSトロフィーは6速MTも選べる。最高出力はともに300ps。DCT仕様の最大トルクは42.8kgm、RSトロフィーのMT仕様は40.8kgmである。つまりRSはパフォーマンスアップを果たしたといえる。
300psエンジンはパワフルで扱いやすい。ターボは2000rpmを超えたあたりからなだらかに立ち上がる。それでいてイエローゾーンが始まる6500rpmまでストレスなく吹き上がり、心地よいサウンドとともに、スポーツユニットらしい爽快感を存分に味わわせてくれる。ドライバーが望む速さが瞬時に得られる心臓である。
試乗モデルはRS。スタイリングは、前後ランプ内部とフロント中央にRSロゴを追加。アンテナがリファインされ、リアのウインカーはシーケンシャルタイプに変更された。インテリアは、ステアリングをアルカンターラ巻きのコンビ仕様に変更。ダイヤル式エアコン調節と、ドライブモードスイッチが新しい。赤の装飾が控えめになって、落ち着いた雰囲気が増した点も特徴だ。