総販売台数はまだ8台と少ないが、リマックが並外れた技術力を持っていることは世界中の車メーカーに知られている。第1号であるコンセプトワンから動力系はもちろん内装に至るまで、自社パーツをふんだんに採用し証明してきたからだ。そして、そんなリマックに大注目したのが、電動化の波によってモーターやバッテリー制御技術を必要としているポルシェだ。

 2018年からポルシェはリマックへの出資と株式購入を続けており、ポルシェ初のEVタイカンにはリマックの技術が使われるなど、2メーカー間の関係性は今も深まり続けている。また、ポルシェと同じフォルクスワーゲングループに属する、スーパーカーメーカーのブガッティと提携し、新たにブガッティ・リマックを設立。リマックが55%の株式を持つ新会社となり、リマックのあるクロアチアが拠点となっている。

クロアチアに建設された新社屋今年には、地元クロアチアにて新社屋が建設された。ここではリマック車の製造を行うだけでなく、高出力バッテリーやEVコンポーネントの開発設計も行われる。

ガソリン駆動スーパーカーも蹴散らす、ネヴェーラの圧倒的性能

リマック ネヴェーラスポーツ走行だけでなく日常使用も考えられたネヴェーラ。コンフォートモードでは、電子制御ダンパーで車高が調節され、アクセルやブレーキも落ち着きのあるセッティングとなる。また、ドライブモードには他にも、航続距離を伸ばすレンジモードやドリフトモード、トラックモードとスポーツモードが用意されている。

 以前はC_Twoと呼ばれていたが、市販モデル発表に伴いネヴェーラと言う名前がつけられた。これはリマックの地元、クロアチアの地中海で発生する嵐から取られている。

ネヴェーラのディテールをチェック!(画像6枚)

左右ドアはバタフライドアとなっており、乗降が簡単だという。左右ドアはバタフライドアとなっており、乗降が簡単だという。
ブレーキにはブレンボ社のカーボンセラミックを採用。ブレーキにはブレンボ社のカーボンセラミックを採用。また、回生ブレーキはEVの中でもトップクラスの強さを誇っている。