テレワークで暴かれた、ダラダラ残業してる人

 しかし、テレワークの普及によりダラダラ残業の実態が浮き彫りになりました。

 テレワークで起きた不思議な現象の一つなのですが、部下が目の前にいるときは気にも留めてなかったくせに、自分の目の届かないところで働くことになった途端に、必要以上に監視や管理をしたがる管理職が大勢登場しました。

 私感ですが、労働時間=拘束時間という固定観念にとらわれすぎているのではないかと思います。

 つまり、目の前にいる分には成果にかかわらず、拘束していることに満足していたのですが、テレワーク下において目の前に部下がいないことで満足できなくなってしまったということでしょう。そこで、出社時と変わらない時間管理をしようとし、それが行き過ぎて、自宅PCのカメラによるモニタリングなどという手段まで登場してきたわけです。

 そこで、目視できない代わりに会社からの指示で始めたのが“個別の業務管理”でした。会社がこのように指示した大きな理由の一つは“評価”にあります。

 職能給制度が主流の日本では、人物そのものを評価するため、協調性や主体性といった項目があります。しかし、こういったものは実際に現場で働いているからこそ見えやすいものであるため、テレワークでは評価が困難です。

 そのため、それに代わる評価として労働者一人一人の業務内容や業務量を調査し、評価しようとしたのです。メンバーシップ型で働いていたときは、チームの別のメンバーの成果やフォローにより目立たなかったのが、個別の調査によりそのメンバー間の差が浮き彫りになってしまったということです。テレワークの導入が進むにしたがって、ダラダラ残業ワーカーが特定されてきました。