FP税理士の見分け方#5Photo:PIXTA

ファイナンシャルプランナー(FP)は一般の人の身近なお金の相談相手として広く認識されているものの、その実態はいまいち分かりにくい。FP資格取得の目的も、取得後の活動の場も人によってさまざまさまざまだ。どんなFPが本当に頼りになるのか?また、今後も生き残れる、”食っていける”FPとは?特集『悪質?使えない?FP&税理士の見分け方!』(全10回)の#5では、現役で活躍する独立系ベテランFP3人が玉石混交ともいわれるFP界の実情をセキララに語る。(ダイヤモンド編集部 山出暁子)

●座談会参加者プロフィール
宮崎 久(仮名・50代)独立系FP歴・30年
金沢雪子(仮名・50代)独立系FP歴・20年
秋田圭吾(仮名・50代)独立系FP歴・30年

“参入障壁”が低い
FP資格

宮崎 どんな仕事でも同じかもしれないですが、ファイナンシャルプランナー(FP)は人によって「質」にかなり差がある、それはよく感じますよ。自分で言うのも何ですが、実態が分かりにくい資格ですからね。

 私がFPを始めたのは30年くらい前だけど、その頃はまだ、保険のことも社会保障のことも、税金のことも投資のことも、一般的にはよく分かっていない人が多かった。それで当時は、お金のことについて一通り知識があるFPが「何でもできる」って重宝されたんだけど、今は一般の人もある程度いろいろ分かっている。その中で、プロとして自分が何に特化しているか、何が得意かがすごく問われるようになってるのに、相変わらずそれがないFPが結構いますよね。

 例えば、住宅ローンに関しては誰にも負けない、日本中の金融機関の住宅ローンの金利の情報がすぐに手元にあるとか、お客さんと一緒に銀行に行けば交渉できるとか、それくらいの専門性が今は求められていると思う。何でもできる、広く浅くではなく、今は狭く深くやっていかないと生き残っていけないですよ。そういう覚悟がない人が多い気がします。

金沢 資格を取るときの意識も関係しているんじゃないですか。FPの資格は、大学生でも誰でも取れて、FPと名乗れちゃいますからね。3級はまだ具体的に相談を受けてしまってはダメとか、2級になったらこうするとか、そういう線引きができれば、全体的に質も向上するかもしれないけれど、それはないですから。

 あと、FPは人の人生に関わっていく仕事。その人がどんな背景を持っているかとか、どう生きていきたいかとか、それをくみ取ってサポートを考えていく仕事だと思うんですけど、社会のことをよく分かっていないとなかなか本当の意味で相談に乗れないですしね。単に、受験テクニックがあって合格できても、本当にFPの仕事ができるのか?と思います。

宮崎 そうだよね。FPの資格持ってれば食べていけるんじゃないかって資格取る人も多いと思うんですよ。でも実際は、そんな簡単な話では、まったくない。