最強の節税#3Illustration by Yuuki Nara

納税者にとって頼みの綱のはずの税理士。でも、頼りにしたくて契約したのにこんなはずじゃなかった、という困った税理士も多い。特集『最強の節税』(全22回)の#3では、『「顧客目線」「嗅覚」がカ!選ばれる税理士の“回答力”』などの著書があり、税務調査を通して無数の税理士と接してきた元国税調査官でもある税理士の飯田真弓氏に「注意すべきダメ税理士」のポイントを教えてもらった。あなたの税理士は大丈夫?

「宿題先延ばし税理士」

イラスト:宿題先延ばしIllustration by Y.N.

 コロナ禍で新たに登場した、さまざまな給付金や助成金。中には申請期限が短いものもある。それらの申請に必要な書類の作成は面倒で税理士に聞かないと分からないことも多い。だが、このように期限が短い案件に対して、経営者が質問をしても「調べておきますね!」と宿題を持ち帰ったまま返してくれない人も。言われたままにしていたら、申請の期限に間に合わなくなってしまったなんてことも。「安請け合いして時間にルーズ」な税理士には気を付けよう。

「税法ブロック」税理士

イラスト:税法ブロックIllustration by Y.N.

 親身になって話を聞いてくれず、「それは、税法ではなんともなりませんから……」と、突っぱねてしまう税理士。このような対応では、それ以上顧客は何も言えなくなってしまう。そもそも、経営者は孤独で日々決断を迫られている。答えが欲しいのではなく、単に話を聞いてほしいということもある。そういった顧客の相談に乗るのも税理士の仕事。親身になって話を聞く姿勢が全くないのは、一番ダメな税理士かも。