ファイナンシャルプランナーの呼び名でひとくくりにされているが、日本国内にはこの職種に関する資格が混在しており、どの資格を取得するか、何を収入源にするかによってその後は大きく違う。人気FPになれるのも一握りだ。特集『悪質?使えない?FP&税理士の見分け方!』(全10回)の#6では、FPという資格の実態と、「食えるFP」と「食えないFP」の差はどこで生じるのかを明らかにしていく。名刺を見て一発でFPの信頼度を判別する方法も伝授。さらには、FPの収支構造をFP自身が解説する。(ライター 大西洋平)
日本に初めてFPが登場したのは
バブル経済の初期
ファイナンシャルプランナーの呼び名でひとくくりにされているが、実は日本国内にはこの職種に関する資格が混在している。民間の団体が認定する資格のAFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)、CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)、国家資格のファイナンシャル・プラニング(FP)技能検定(1級・2級・3級)だ。
おそらく、それぞれの違いを正確に把握している人はごく少数だろう。このように複雑怪奇な状況になった理由は、日本でFPという職種が普及するに至った経緯にある。
その歴史的経緯と、その結果生まれたFP資格の違いを知ることは重要だ。というのも、相談する利用者にとっては、FPの質をより深く知ることができるし、これからFPを目指す人にとっては、「どの資格が有力なのか」「食えるのか」を把握することができるからだ。
加えて、FPの得手・不得手を知る方法と、名刺を見たら一発でFPの信頼度が分かる判別法もお伝えする。さらには、FPの収支構造の詳細をFP自身が解説していく。