相談者のニーズに応えるライフプランやマネープランを作り、提案できる能力がFPには不可欠だ。だが、中には知識や経験が十分ではなかったり、不必要な金融商品を勧める人もいる。高齢者に不要な保険を強引に売り付けるケースもある。特集『悪質?使えない?FP&税理士の見分け方!』(全10回)の#3では、味方になってくれるFPの見極め方を解説する。(マネーライター、ファイナンシャルプランナー 大山弘子)
FPの誰もがニーズに応える提案を
してくれるとは限らない?
「FPは、働き方や立場が違っていても、相談者がライフプランを実現するために、ライフプランやキャッシュフロー表を作成し、プランの実現に適した提案をすることは、共通して行うことです。ただし、ライフプランにも、提案にも、万人に共通の正解となるものは存在しません」
FP業界33年目のベテランFPの1人である、ファイナンシャルリサーチ代表で1級FP技能士の深野康彦氏はこう話す。だが、残念ながらすべてのFPがその人にベストな選択肢を提案してくれるとは限らない。
例えば、高齢者に不必要で高額な保険を強引に売り付けた次のようなケースさえある。そのような事態を防ぐにはどうすればいいのか、本当に相談者のためを思ったアドバイスをしてくるFPを選ぶにはどうすればいいのか。FP自身がその方法を明かす。