FP税理士の見分け方#7Photo:PIXTA

相談したり、顧問先にしたりするなら先行きが安心な税理士にお願いしたい。今後も生き残る税理士とはどんな税理士か?特集『悪質?使えない?FP&税理士の見分け方!』(全10回)の#7では、現役で活躍中の税理士たちが、同業者だからこそ分かる有望な税理士の条件を語る。また、SNSを駆使した顧客獲得方法や、他の士業との連携、税理士のマーケティングなども伝授。最も重要ともいえる顧客とのコミュニケーションでNGな事例も挙げてもらった。(ダイヤモンド編集部 山出暁子)

●座談会参加者●
黒川 明(さきがけ税理士法人)
岩永 悠(税理士法人アイユーコンサルティング)
伊藤智宜(いとう税理士事務所)
川崎涼子(税理士川崎涼子事務所)
横須賀輝尚(士業コンサルタント)

コロナ禍で切られた
税理士の特徴

――コロナ禍で、顧問先に助成金制度や地域金融機関からの融資などの資金調達について情報提供も助言もせず、クラウド対応もできず、契約が打ち切られた税理士が続出したという話を聞きます。税理士が生き残るのは簡単ではなくなってきているのでしょうか。

横須賀 川崎さんは、よりによってコロナ禍の真っただ中で独立して開業しましたよね。どんな戦略で顧客獲得しているんですか?

川崎 コロナ禍ではお客さんにも直接会えないし、税理士会などから紹介も受けられませんでしたし、最初から自分でオンラインで仕事を取りにいかざるを得なくて。インスタ、フェイスブック、クラブハウスなどを活用してきました。

 私は特に、女性をサポートさせていただいているので相性がいいインスタを中心にしてきましたが、お客さんはSNS経由の方ばかりなので、「面談は数カ月に1度、しかもオンラインの方がいい」と言う人が多いんです。チャットなどで気軽に相談できる環境が今に合ってるみたいです。

 ただ、SNSは仕事を取ろうと前のめりになると嫌われるので、気を付けていることがあります。