FP税理士の見分け方#8Photo:PIXTA

ファイナンシャルプランナー(FP)の相談に満足できない場合、問題はFP側だけでなく相談する側のリテラシーにある場合も多い。特集『悪質?使えない?FP&税理士の見分け方!』(全10回)の#8では、金融商品の手数料稼ぎが主目的のFPのカモにならず、自分にとって最善のプランを提案してもらえる相談の仕方のコツをベテランFPがアドバイスする。相談する側も最低限の準備は必要なのだ。(ダイヤモンド編集部 山出暁子)

●座談会参加者プロフィール
宮崎 久(仮名・50代)独立系FP歴・30年
金沢雪子(仮名・50代)独立系FP歴・20年
秋田圭吾(仮名・50代)独立系FP歴・30年

>>座談会前編の本特集#5『ぶっちゃけFPという仕事で食えるのか?現役3人が赤裸々トーク【FP本音座談会・前編】』から読む

丸投げしていいのは
住宅ローン相談くらい

秋田 「いろいろなファイナンシャルプランナー(FP)がいる中で、ベストな提案をしてもらうためにはユーザー側も知識を付けてリテラシーを高めていかないと」ってよくいわれますけど、でも、そこが結局大事なんですよ。

金沢 企業系FPや、独立系FPでもコミッション(手数料)を得て仲介している人に対して「何か無駄なものを勧められたらイヤだな」という気持ちを持つなら、なおさら、知識を付けて相談に行く姿勢は必要ですね。

秋田 単に「どうしよう」と、何も考えずに相談していいのは、住宅ローンで困ったときに銀行に行くときくらいじゃないですか?そういうときは早く行った方がいい。でも、それ以外で、「自分の資産をどうしよう」と相談するときに、全て丸投げする姿勢で行くのはお勧めできないですね。自分の中である程度答えが出せている段階で、どれがいいか、というときに行くのはいいと思います。

宮崎 私はとっておきの秘策があるんです。この例は、企業系FPに対する秘策ですが、そのFPの良しあしが分かります。押し売りを防げます。