国体を否定する発言に
野党からは批判の声

 李在明氏は「大韓民国は他国の政府樹立段階とは異なり、親日清算ができない状態で親日勢力が米占領軍と合作し、再びその支配体制をそのまま維持した」と述べた。

 この発言に対し野党・国民の力の大統領候補ユ・スンミン氏は「大韓民国の出発を否定する李知事の歴史認識は衝撃的だ」と述べ、河泰慶(ハ・テギョン)議員も「大韓民国の正当性を否定する李知事は大統領候補としての資格さえない」と反論した。

 民主党の丁世均(チョン・セギュン)前首相でさえ、「民主党の大統領たちは一度もこのような形の不安な発言をしたことはない」「党を代表する大統領候補になるには備えるべき基本的な安定感が必要だ」と懸念を表明している。

李在明氏が大統領になれば
日韓関係に壊滅的な影響も

 李在明氏は7月2日の記者懇談会で「侵略国家である日本が分断されなければならないが、日本に侵略された被害国家である我々がなぜ分断という憂き目に遭わなければならないのか」と述べた。

 韓国が北朝鮮と分断されたことは不幸なことで決してあってはならないことであったが、朝鮮半島ではなく日本が分断されるべきという発言は、それ以上に決して発してはいけない言葉である。それだけ李在明氏の度量のなさ、感情的な人間性を示すものであり、大統領として不適格であることを物語るものであろう。

 この発言に対し、韓国の元外交官は「大韓民国の正当性とアイデンティティに揺さぶりをかけようとする一種の歴史ポピュリズム扇動としか見ることができない」と批判した。