資産1億円 本気で目指すFIRE#1Photo:@Mariano Sayno/husayno.com/gettyimages

10倍株を育て上げ、資産2億円を築いた現役サラリーマンが保有する全銘柄を公開!特集『資産1億円 本気で目指すFIRE』(全17回)の#1では、『割安成長株で2億円 実践テクニック100』(ダイヤモンド社)を9月に上梓した投資家の弐億貯男氏が、日本の株式市場で「割安成長株」を発掘し、大きく育てる手の内の詳細を明かす。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

45歳会社員の秘密
「実はいつでも会社を辞められる」

 弐億貯男(におく・ためお)というハンドルネームを持つ45歳の会社員。彼には、親戚や友人、会社の同僚にも明かしていない秘密がある。

 その秘密とは、生涯賃金の相場とされる2億円を株式投資で稼いでいること。金銭面でいえば「実はいつでも会社を辞められる」(弐億氏)のである。

 日経平均株価がバブル崩壊後の最安値を更新した2002年、元手100万円から株式投資をスタート。年平均利回り30%の運用で20年までに2億円を稼ぐという当初からの目標を、19年に前倒しで達成した。

 日本の個別株を主戦場とし、08年のリーマンショックの影響により大きな含み損を抱えるなど失敗を重ねながら、彼が見いだした投資手法が「割安成長株への中長期投資」。これまで取得株価の倍になる2倍株を複数育て、「テンバガー」と呼ばれる10倍株まで育ったものは1銘柄で6000万円もの利益を生み出した。

 直近で保有する国内個別株は評価額で約1億円、含み益は約4000万円に上る(9月17日時点)。そのベースにあるのが先に触れた割安成長株への中長期投資である。

 保有銘柄には3倍株や5倍株への成長を期待するものがゴロゴロとある。それらを含む彼の保有銘柄一覧(次ページに掲載)には、経験で培った「選ぶ」「買う」「売る」のポイントが凝縮されている。