銘柄選びにはさまざまな指標で分析することが役に立つ。単一の指標ではなく他の指標も掛け合わせるとより有用な分析ができる。2段階で選別した「上方修正が期待できる好調会社」はどこか。特集『株投資 入門&実践』(全18回)の#15では、第1四半期の業績進捗率と連続増益予想から浮かび上がった「最新40社ランキング」をお届けする。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
第1四半期の進捗率高い銘柄を
連続増益を条件にスクリーニング
進捗率という言葉は聞き慣れないかもしれない。通期1年間の業績予想の水準に対して、その時点での実績が何パーセントなのかを示す数字だ。
例えば、2022年3月期の純利益の予想が100億円とする。21年6月までの3カ月間、通期の4分の1に当たる第1四半期の純利益が40億円なら、進捗率は40%だ。通期の4分の1の期間なら25%で巡航速度だから、進捗率が40%に達しているなら業績の上方修正が期待できる。
ただ、通期予想も一つ前の実績期も減益では、たとえ上方修正されても投資対象に加えるのは難しい。そこで、今回、3月決算と4月決算の会社について、第1四半期の純利益で進捗率を算出し、さらに実績期と予想期で増益が続く企業を抜き出してランキングを作成した。
その顔ぶれを次ページでみていく。トップは意外な業種の企業となった。