スウェーデンの自動車大手ボルボ・カーにとって、評価額が250億ドル(約2兆7700億円)となれば大手柄だ。一方、特にドイツのフォルクスワーゲン(VW)のように規模で勝る同業大手にとっては警鐘が鳴り響くことになる。ボルボは4日、待望の新規株式公開(IPO)の詳細を発表した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はそれに先立ち、同社がIPOに踏み切る用意が調ったと報じていた。ボルボはガソリン車から電気自動車(EV)への移行を目指す明確な戦略について、投資家が正当に評価してくれると自信を深めているようだ。それは他の「レガシー」自動車メーカーに重要な問題を提起している。レガシーメーカー各社のEV移行計画は、株式市場でほとんど評価されていない。ボルボは何が違うのか。それは他社にもまねできるのだろうか。