米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーが中国での人気を見込んでいた映画3本の公開が、1年ほど前から政治的論争に巻き込まれている。同社は中国で過去10年にわたり前例のないほどの成功を収めてきたが、状況が悪化している。マーベル製作の「エターナルズ」は11月前半に公開の予定だが、配給担当幹部によると中国での公開は不透明だ。この作品の監督はアカデミー賞監督賞を受賞した中国出身のクロエ・ジャオ氏で、2013年に中国についてコメントした内容が最近非難されている。マーベルの大作で初めてアジア系スーパーヒーローが主役となった「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は、ワールドプレミアが記録的な成功を収めてから何週間もたったが、中国での公開は確定していない。