失敗は成功の途中である

 そういう意味では僕は幸せな男で、「失敗は成功の途中」だといつも思っていた。
 最終的には勝たないかもしれないけれど、それも成功の一部だと思っているところがあった。
「人生ゲーム」のように、毎回サイコロを振って、時には後退したり、借金をしたり、お金がなくなったりするけど、いずれにしてもゴールに向かっているという感じ。何より山あり谷ありのそのプロセスが、今思えば尊い。
 ハードルの競技者としては世界で3番だった。今の新しい人生では一番を目指しているけれど、実際に一番になれるのかどうかは自分の中ではほとんど確信がない。
 でも、負けたり失敗したりしながら、そこには慣れず、うまくつき合いながら一番を目指して全力で生きていく人生は、決して悪くないと思う。


 

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