使い勝手が良さそうで、清潔感にあふれた研修施設
セブン&アイグループのグループ企業は174社(2021年2月末時点)にも及ぶ。各社の研修スケジュールが重なり合い、施設を計画どおりに使えないこともあるのでは?
高木 たしかに、春先などは混み合います。ご希望の研修室がなかなか取れなかったりもします。ですから、各社からの申し込みに対して、私たちはそのスケジュール調整を綿密に行っています。「申し訳ありませんが、少し時期をずらせますか?」とか、4月1日から研修を行いたい企業の担当者に、「4月○日からではいかがでしょう?」と打診したり…。「去年は優先してもらったから、今年は譲ります」というふうに、各社さんのご理解もあります。もっとも、建設計画時に、グループ各社の研修状況を把握したうえで大・中・小にわたる計22の研修室をつくりましたので、この伊藤研修センターがキャパオーバーということは少ない状況です。
【史料室】
正面入り口左手にある「史料室」は、伊藤研修センターの主要施設のひとつ。セブン&アイグループの歴史をたどり、グループ経営理念の伝承を目的にした展示物はまさに一大ミュージアムの様相。創業ゾーン・挑戦ゾーン・革新ゾーン・共創ゾーン・未来ゾーンという5つの展示ゾーンで構成され、過去から現在を経て、未来へと進みゆくセブン&アイグループの実像を知ることができる。来館時に必ずこの史料室を訪れるグループ企業の新入社員を、高木センター長らスタッフが案内し、レクチャーしていく。Z世代と言われる最近の新入社員たちは、SDGsに関係する「未来ゾーン」への注目度も高く、地域貢献や環境保全のために良い仕事をしたいという意思が強いという。「自分たちの仕事がどれだけ社会に役立つのか?という視点から展示を見ています」(高木センター長談)
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正面入り口左手にある「史料室」は、伊藤研修センターの主要施設のひとつ。セブン&アイグループの歴史をたどり、グループ経営理念の伝承を目的にした展示物はまさに一大ミュージアムの様相。創業ゾーン・挑戦ゾーン・革新ゾーン・共創ゾーン・未来ゾーンという5つの展示ゾーンで構成され、過去から現在を経て、未来へと進みゆくセブン&アイグループの実像を知ることができる。来館時に必ずこの史料室を訪れるグループ企業の新入社員を、高木センター長らスタッフが案内し、レクチャーしていく。Z世代と言われる最近の新入社員たちは、SDGsに関係する「未来ゾーン」への注目度も高く、地域貢献や環境保全のために良い仕事をしたいという意思が強いという。「自分たちの仕事がどれだけ社会に役立つのか?という視点から展示を見ています」(高木センター長談)
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高木センター長のお話を改めて聞く前に、建物の外周を巡り、全4階のフロアすべてを案内いただいた。築10年ほどとは思えない、まるで最近出来たばかりのような清潔感と無駄なく整備されたレイアウトがことさら印象的で、宿泊室に至っては巷のビジネスホテルよりも快適そうな空間だった。研修室やディスカッションルームなども使い勝手が良さそうだ。
高木 クレンリネスは私たちが大切にしている基本のひとつです。研修センターも常に見本となるような施設でありたいと考え、日頃から館内の維持管理には気を使っています。宿泊室も快適に過ごせるように設計していますが、清掃やシーツ交換などは教育の一環として利用者が行うルールです。
宿泊室は、バス・トイレを完備した全63室のシングルルーム。車いすでの利用が可能なユニバーサルデザインの居室もある。写真右は、研修仲間と車座になって話し合ったり、憩いの場として貴重な時間を過ごせる和室