
総じてリストラも多いが、年収も高い製薬業界。特集『25年 給料ランキング』の本稿では、プライム市場に上場している3月期決算の中堅製薬14社を対象に、2024年度平均年間給与を基にした給料序列を明らかにする。大手製薬に肩を並べる企業や、1億円以上の役員報酬を得る企業も一部あった。準大手の日本新薬、ジェネリック大手の東和薬品、漢方薬大手のツムラは何位だったか?(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)
持田製薬8位
サワイGHD4位
製薬業界は一般的に高待遇で知られる。売上高3000億円以上の大手製薬12社を対象にした平均年間給与ランキング(2025年7月15日配信『製薬会社の年収ランキング【大手12社】1000万円超の高報酬業界で、最大手の武田薬品を上回った2社と「1位の半分強」にとどまった企業とは?』)では、8社が1000万円超えという華々しい結果になった。
今回、売上高3000億円未満のプライム市場上場の中堅製薬14社(3月期決算、東京証券取引所の「医薬品」区分)を対象に平均年間給与ランキングを作成したところ、上位数社は大手製薬会社に比肩する待遇であることが分かった。
一部を紹介すると、8位は持田製薬で平均年間給与825万円。4位はジェネリック大手の沢井製薬を傘下に持つサワイグループホールディングス(HD)で同885万円だった。ホールディングスでは一般的に高い数値が出るため参考値と捉えるべきではあるが、前出の大手製薬ランキングでは「11位のロート製薬、10位の参天製薬」の間に入る水準だ。
準大手の日本新薬、ジェネリック大手の東和薬品、漢方薬大手のツムラは何位に入ったか。全14社(既出以外では杏林製薬、科研製薬、キッセイ薬品工業、ゼリア新薬工業、あすか製薬ホールディングス〈HD〉、扶桑薬品工業、生化学工業、栄研化学、JCRファーマ)のランキングを次ページで紹介する。
また本ランキングでは対象外だが、旧そーせいグループのネクセラファーマやペプチドリームなど高待遇を誇る製薬会社の年収も紹介する。