JPモルガン・チェースは、今年1月時点で1ビットコインの予想価格を、今年末に14万6000ドルと予想した。

 また、ビットコインの予想サイトとして有名なThe Economy Forecast Agency (longforecast.com)の年末予想値は10月より低い6万158ドルだが、2022年末は10万8000ドル、2023年末は16万5000ドルとしている。

 そのほかの有力サイトやストラテジストも、おおむね強気だ。

 しかし、市場の皆が価格上昇を予想しているのであれば、すぐにそれを達成するのが市場だ。そうならないのはなぜか。

 それは、投資のリスクが株式より数倍大きいからである。ビットコインがシカゴ・マーカンタイル取引所に上場後、1日で最大8%程度変動した。

 さらに、暗号通貨で使う暗号は、破られるリスクがある。最新PCの演算能力はビットコインが生まれた年のスーパーコンピューター並みだから、破られるリスクは年々上昇する。

 それを理解した上で、多少投資するのは良いと思う。

 ビットコインの時価総額は東証の時価総額の20%である。したがって、時価総額と同じ比率で配分するのが良いだろう。株式に投資する金額の20%としたいが、ビットコインのリスクの高さを考え、10%以下にするのが最適配分だろう。

 ただし、日本のFX会社や証券会社経由で売買する場合は、FXと同じ税金となり雑所得として扱われるので、譲渡益に最大55%の税金がかかることに注意が必要だ。