「部下に信頼される上司」が会議で絶対にやらない3つのこと写真はイメージです Photo:PIXTA

リーダーの力量は
会議の言動で露呈する

 リーダーが部下と関わる場面は様々ですが、「会議」は象徴的な場面の1つでしょう。

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 私は仕事がら他社の会議に出席する機会が多いのですが、「社長やリーダーの独演会」になっている会議は珍しくありません。

 独演会になる理由は簡単です。社風にもよると思いますが、原則として部下はリーダーの発言をさえぎったり、反対意見を述べたりすることがないからです。

 むしろリーダーの方が、その場では一番偉い人という立場を利用して、部下の話を遮って自分が話し出すということをしがちです。これでは会議が十分に機能しません。

 実は、会議で部下の信頼を失わないための「リーダーの心得」は、3つあります。

 心得の1番目は、「部下の話を聞く」ことです。私が知る優秀なリーダーたちは、特に最初のうちは、部下の話をしっかり聞くという姿勢を徹底しています。

 会議を自分の独演会にせず、部下の話を聞く場とする。

 リーダーが独演会を続けていると、部下は発言の機会を失いますから、そのうち全く発言しなくなります。そして、「何も提案することもできず、提案などを考えても無駄だ」と思うようにもなります。不満を持つだけならまだしも、部下は思考停止になるのです。

 ところが多くのリーダーは、話が他のメンバーからは出ないものだから、「アイデアを出すのは自分だけじゃないか」と逆に受け止める。それでまた独演会志向が強くなる。こんな悪循環が起こりがちです。

 では、リーダーがアイデアを披露したくなったらどうすればいいのでしょうか?