テスラ「モデルS」|
2012年~

テスラ,モデルS,MARC URBANO / Car and Driver

 2012年に発売されるや否や、瞬く間に新世代の電気自動車のベンチマークとなったのが、テスラ「モデルS」です。大容量のバッテリーパックを搭載することで信頼性と航続距離とを最大化すると共に、パワフルな電気モーターの「ルーディクラスモード」を作動させれば、一気に加速性能が引き上げられるものでした。

「モデルS」の成功によって、高級セダン市場に進出を果たしたテスラは瞬く間に、ハリウッドの富裕層にとっての選択肢となったわけです。そして同時に、多くのクルマ愛好家たちの目を電気自動車へと向けるきっかけにもなりました。

BMW「i3」|
2013年~

BMW,i3CHRIS DOANE AUTOMOTIVE / Car and Driver

 BMWの「5シリーズ」セダンをライバル視するテスラが、ラグジュアリーカーとして「モデルS」を発表したまさにその頃、BMWは常識にとらわれない発想豊かでワイルドな4輪駆動車、「i3ハッチバック」を世に送り出しています。

 カーボンファイバーを使用した外装や、サステナブルな素材を用いたインテリアなど、新時代の価値観としてのラグジュアリーを提案する1台となりました。

 路肩に停車しているところを見れば、持ち主の意識の高さが一目でわかる、そんな宇宙船のような存在感です。価格の高さ、妙にSFチックな外観、初代モデルのEPAの航続距離がわずか81マイル(約130キロ)と物足りなかったことなどから、販売台数は期待を超えることのない数字に留まりました。

フォルクスワーゲン「eゴルフ」|
2014年~2019年

フォルクスワーゲン,eゴルフCHRIS DOANE AUTOMOTIVE / Car and Driver

 ワイルドなBMW「i3」と好対照をなしたのが、フォルクスワーゲン「eゴルフ」でした。個性を主張して目立つのではなく、場に溶け込むことを得意とした1台と言えます。奇抜なスタイリングで存在をアピールすることなく、EVが普通の優れたクルマであり得ることを証明してみせた1台というわけです。

「eゴルフ」の航続距離は限られており、最高でも100マイル(約160キロ)を超えることはありませんでした。しかし、日産「リーフ」同様に実用性に優れたハッチバックを採用しており、家族連れや荷物の多いドライバーにとっては魅力的な選択肢となりました。アメリカの自動車雑誌『CAR AND DRIVER』での評価は上々で、2018年と2019年のベスト10にランクインを果たしています。