精神科医で禅僧の川野泰周氏の新著『半分、減らす。』からの一部抜粋で、生活すべてにおいて1/2を心がける「シンプル生活術」を指南する。今回のテーマは「食事」。どうすれば食べすぎを防ぎ、食事の量を半分に減らして、スリムで健康的な食生活を営むことができるのか。ストイックに頑張らなくても、結果的に食べる量が半減する食事術とは?
食べすぎの原因は
早食い・ながら食い・学生食い
「食べる量を半分減らす」ことを実践するのは、かなり難しいと思われるかもしれません。
でもご安心いただきたいと思います。
私がおすすめするのは、量をきっちり意識して半分に減らすということではなく、「結果的に量が半分くらいになっている」という食べ方です。
そこで大切となるポイントは、「食べるスピードを半分に落とし、その分、料理をゆっくり味わいながら、ていねいに食べる」ということです。
つい食べすぎてしまう原因として、主に「早食い」「ながら食い」「学生食い」の3つに分類することができると私は考えています。食べるスピードが速すぎる、テレビやスマホを見ながら食事する、中高生の頃のようにたくさん食べないと気が済まない……。ビジネスパーソンの皆さんなら、ご自分を顧みて、多少なりとも心当たりがあるのではないでしょうか。