現代人の脳には“毒”が溜まっている!
無意識に溜まった脳の“毒”を出して
脳がみるみる若返る食事法を紹介する

脳の若返りと認知症治療の専門医・白澤卓二医師が提案する衝撃の最新刊『脳の毒を出す食事』では、現代人の脳に溜まった毒を出し、脳の機能を上げる食事法を紹介している。
現在、認知症患者数は増加の一途。その発症を避けるには、40代からの脳のケアが大切だと著者はいう。本書では世界最新の医学で明らかになった認知症予防・改善策と、その研究からわかった脳のパフォーマンスを上げるために必要な食事を提案する。

ベストな睡眠は何時間?脳が若返る目安と熟睡対策とは?Photo: Adobe Stock

睡眠時無呼吸症候群の治療もおすすめ

仕事や家事で忙しい人は、まず睡眠時間を確保することが最重要課題です。適切な睡眠時間は人それぞれなので、何時間寝るべきだとは言いきれませんが、日中に猛烈な眠気に襲われることがある人は、睡眠時間が足りていません。

よく寝ているつもりでも日中に眠くなる場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。睡眠時無呼吸の原因は肥満だと思われがちですが、じつはそれだけではありません。あごが細い女性や、やせている人でも加齢で筋力が低下して舌がのどの奥に下がりやすくなると、寝ている間に呼吸が止まることがあります。

いびきをかく人も要注意。脳の解毒以前に、高血圧や脳卒中、狭心症、心筋梗塞などを起こすリスクが高まりますので、睡眠外来などで検査を受けるとよいでしょう。

起きている間にできるだけ体を動かして適度に疲労する、日中の居眠りを我慢するなどの、夜間にまとめて眠る工夫ができるといいですね

本原稿は、白澤卓二著『脳の毒を出す食事』からの抜粋です。この本では、認知症など脳の機能不全の原因となる、現代人の脳に溜まった“毒”を出して究極の健康体になる食事法の提案と、実生活で使える7日間実践レシピを掲載しています。脳と体を健康にし、本当の意味での健康長寿を目指してみませんか?(次回へ続く)

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長 白澤卓二先生
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。
ベストな睡眠は何時間?脳が若返る目安と熟睡対策とは?

白澤卓二(しらさわ・たくじ)
医師、医学博士
1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。2017年よりお茶の水健康長寿クリニック院長、2020年より千葉大学予防医学講座客員教授就任。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCEOも務める。
専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。