米国人は、雪の降るホワイトクリスマスを夢見る。ここオーストラリアでクリスマスと言えば、茶色や緑色、黄色のビートル(甲虫)を多くの人が思い浮かべる。オーストラリアは真夏にクリスマスを迎える。この時期になると、約35の異なる種を含む「クリスマスビートル」と呼ばれる虫の一群が現れる。壁や窓だけでなく、人やペットにもぶつかってくるドジな虫だ。輝く虹色などさまざまな体色の甲皮がクリスマスシーズンに合うのだとファンは言う。だが現在、その数が減っていると科学者や一般のオーストラリア人は口をそろえ、原因解明に努めている。ある調査グループはビートルの写真を撮り、インターネットに投稿するよう人々に依頼した。時の経過とともにその行動範囲や数の変化を追跡できるようにするためだ。本物が見当たらず、クリスマスビートルの飾りやピン、絵を制作する人もいる。
豪のクリスマスに異変 風物詩の甲虫が消えた
「クリスマスビートル」と呼ばれるコガネムシ、真夏の豪州で雪のように希少に
有料会員限定
あなたにおすすめ