元気な人が最も多いのは60代
「慢性的に疲れている」20代は約半数

「元気な人が多い」都道府県ランキングで男女ともトップ10に入ったのは、和歌山県、東京都、神奈川県、山口県の4都県だった。

 ここで、年代別に疲労状態のデータを見てみよう。男女ともに元気な人の割合が最も高かったのは、60代という結果になった。元気な人の割合は60代男性で29.5%、女性は28.3%となっている。

 一方で、20~30代では、男女ともに元気な人の割合が低いことが分かる。特に、20~30代女性では、元気な人の割合は1割を切っている。また、慢性的に疲れている人は、男女ともに20代で最も多く、男性が49.0%、女性が56.9%となっている。

 また冒頭で述べた通り、2020年からの新型コロナウイルス感染拡大の影響は、私たちの生活にも大きな影響を与えた。コロナ前と比較すると、疲労状態にはどんな変化が表れているのだろうか。

 男女合計のデータで疲労状態ごとの割合を見てみると、2019年調査時には23.2%だった元気な人の割合は、2020年には17.7%と5.5ポイント減少している。一方で、慢性的に疲れている人は、19年調査時には36.6%だったのが、20年には43.1%と6.5ポイント増加した。

元気な人が実践している「リカバリー行動」とは?
スポーツ、ウォーキングなどの行動率が高い

 では、最後に元気な人が実践している「リカバリー行動」について見ていこう。疲れが気になる人はリフレッシュする際の参考にしてみてほしい。

 男女とも「ウォーキング、ジョギングをする」「スポーツをする」「ラジオ体操をする」「ジムに行く」「ヨガ」「自転車に乗る」といった、スポーツや軽い運動などで体を動かす行動が多い結果となっている。

 運動以外で男女ともに見られた共通のリカバリー行動は、「ガーデニング」「読書をする」「クロスワード・ナンプレなど」だった。自然に触れたり、仕事以外のことで頭を使ったりすることが、リフレッシュ効果につながるといえる。

 コロナ禍で在宅勤務が普及し、家の中でも仕事のストレスを強く感じるようになった人も少なくないだろう。意識的に体を動かす時間を作るなど、心身を元気な状態に保つことができるよう、取り組んでみてほしい。

(本記事は、一般社団法人日本リカバリー協会からの提供データを基に制作しています)

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