子どもの「お年玉」はいくらが妥当?親戚同士の知られざる心の葛藤写真はイメージです Photo:PIXTA

ググれば一通りのことは解決する世の中とはいえ、個人的な人間関係の機微に絡む微妙なさじ加減までは検索ではどうにもならない。お年玉にまつわる大人同士の駆け引きも、その一つではないだろうか。(フリーライター 武藤弘樹)

お年玉の晴れがましさと面倒くささ
あげる側が気を付けること

 今までもらうだけだったはずのお年玉が、年を重ねるといつの間にか急にあげる側にまわっている。お年玉をあげる作法は欠かしてはならない親戚付き合いの一つであり、定期的な出費としてカウントしておくべき支出である。

 お金が出ていく案件であるから、わずかばかりでも財布は痛むのだが、あげる時の心持ちは晴れがましく誇らしいものである。筆者がお年玉を最初にあげた相手は、めいっ子であり、相手がお金の価値を理解していない、千円札だろうとなんだろうと口に含もうとするような年齢でも、「お年玉だぞー!」と得意満面になれた。

 かようにして、お年玉はあげる側が気持ちよくなれるイベントなのだが、“付き合い”の側面も含まれるため、どうしても悩ましい部分も出てくる。どんな悩みが想定され、またそれをどう克服していくのがいいのか、本稿でざっとおさらいしたい。