今年の確定申告はいろいろルールが変わる

 税金については、さまざまな情報が入ってくるものの、意外ときちんと理解できていない場合が多いもの。いざ自分が利用しようと思って初めて気が付くこともあります。

 税に関するルールは、毎年のように変わります。令和4年(2022年)の確定申告では、確定申告書や収支内訳書、青色申告決算書などの書類や届出書などの税務関係書類に押印義務がなくなります。また、確定申告書の事業所得、不動産所得、雑所得(その他)に「区分」欄が追加され、事業所得、不動産所得では記帳・帳簿の保存状況、雑所得(その他)では、個人年金保険、暗号資産、その両方に分けて記入することとなりました。

 さらに、ふるさと納税は寄付金の受領証が、「寄附金控除に関する証明書」として1年分まとめて発行されることとなり、簡単に確定申告できるようになりました(参考記事)。ほかにも、国や地方公共団体から受けた ベビーシッターの利用料や認可外保育施設等の利用料などの助成の確定申告が不要になる、などの変化もあります。

 利用できる控除はしっかり利用して、税負担を適正にしたいものです。そのためにも、税に関する情報などは、その都度最新のものに更新して理解するようにしていきましょう。分からないことがあれば、税務署の相談窓口で早めに聞くなどしていくといいですね。