<代表選手が一番感染リスクが低いと思うし、オミクロンの重症化リスクは相当低いことを考えると、科学的、論理的、法的根拠はなく納得し難いが、6日は14日よりは『マシ』ですね。厳しい対策を取れば、支持率も上がるのだろうけど、孤独化、経済などダメージは甚大だ。>(同じく原文ママ)

 折しもJFAの田嶋幸三会長とJリーグの村井満チェアマンが連名で、国内組に課される隔離期間の短縮を求める嘆願書を政府へ提出する準備を進めていた。結果として嘆願書が“お蔵入り”となった背景を、反町技術委員長はこう語っている。

「みなさんがそれぞれお願いという形で言ったことが少しずつですが成果となって、政府が非常に早く対応した、という形になったのではないかと考えています」

 いうまでもなく、「みなさん」の代表格が件(くだん)のツイートを投稿した三木谷会長だった。

「精神的な負担」だった隔離は短縮
W杯出場を懸けた大一番へ

 アジア最終予選へ臨んだ大迫、DF長友佑都(FC東京)、DF酒井宏樹(浦和レッズ)、GK権田修一(清水エスパルス)、DF谷口彰悟、山根視来(ともに川崎フロンターレ)、DF中谷進之介(名古屋グランパス)の国内組は、2月2日から7日まで隔離対象となる。

 その間は宿泊ホテルと練習会場だけを行き来する「バブル」の中で、JFAのスタッフとともに7人でトレーニングを積む。隔離3日目の2月4日、最終日となる6日目の7日に受ける新型コロナウイルス検査でともに陰性が確認され次第、それぞれの所属クラブへ戻れる。

「細かい話をすれば、検査を2月7日の例えば朝一番で受けて、午前中に結果が分かればその日のうちに、近い場所ならば7日の午後にはクラブの練習に参加できます」

 隔離解除までの流れをこう説明する反町技術委員長によれば、満足に身体を動かすことすら許されない、最悪と言っていい隔離状態を回避できた上で期間が半分以下に短縮された点に、Jクラブ側も「ある程度、理解していただいた」と語っているという。

 大迫が「できればもう少し短くしてほしい」と語ったように、国内組にとってはJリーグの開幕を直前に控えた段階での隔離は精神的な負担になっていた。ピッチ外での懸念事項が大幅に削減された状況で、昨年10月に敵地ジッダで苦杯をなめさせられている、グループBの首位を走るサウジアラビアへの雪辱を期す大一番に臨む。