【必読ポイント!】
◆だからダメな人とばかり付き合ってしまう!
◇結婚したいのに向かない相手を選ぶ

 恋愛がうまくいかないという悩みも、心理の悪いクセを取り払えばうまくいくケースは多い。解決法を手に入れて人生を変えよう。

 自分のことを尊重してくれて、家庭的な人と付き合いたいのに、なぜかいつも違う人と付き合ってしまう。そのような人は「自己犠牲タイプ」の可能性が高い。先述のように、小さい頃から自分が問題を起こして周りの注目を集めることで、家族のバランスを取ってきた。自分が「幸せになれない」状況をつくることで、家族が自身の不幸を直視しなくて済むようにしてしまうのだ。

 自分が犠牲になる必要はない。家庭的で頼れる人と付き合いたいなら、「外見」や「ときめき」ではなく「出会い」を大切にしよう。「すごいかも!」と思えるいいところを探し、尊敬から相手を好きになってみる。すると、これまでの感覚では選ばなかった人の中から、いい人が見つかるものだ。

◇楽しいはずの恋人との時間が楽しめない

 恋人といてとても楽しいはずなのに、素直に「楽しい」と表現できない。沈黙が続き、「やっぱり自分は楽しめない人間なんだ」と悩む。「お世話焼きタイプ」の人がぶつかりがちな現象だ。緊張度の高い家庭で常に人の顔色をうかがいながら育つと、周りの世話をすることが習慣づく。パートナーに対しても余計な言動をとってしまい、楽しめない気持ちにさせてしまう。

 そのような時は、「ここは育った家じゃないのだから、恋人に世話を焼く必要はない」と考えてみよう。「自分が楽しむこと」がどういうことか実感できて、しかも周りも幸せになっていることに気づく。素のままの自分が楽しめることを相手に伝え、相手と一緒にいると楽しいのだと実感することを繰り返すのも大切だ。

◇ダメな相手と付き合ってしまう心理

 ついついダメな人と付き合ってしまう心理的メカニズムについて、著者はいくつか紹介している。

 まずは「自己敗北性パーソナリティー障害」だ。最悪な人を選んでしまうだけでなく、親身のアドバイスを拒否してしまったり、「楽しいことはできない」と思い込んだり、仕事はちゃんとできても自分のことはまるでいい加減だったりする。いつも自分を卑下して、犠牲にしているのだ。「自分がみじめになって、自己犠牲を払って、相手に尽くすことが本当の愛!」と信じてしまっている。だから、自己犠牲を払わければいけないような相手を選んで「自己犠牲の愛」を実践したくなるのだ。