一方、インデックスファンドの場合、インデックスを計算・公表しているインデックスベンダーにファンドの資産額に比例して手数料を払わなければならない。そのため、銘柄を自分で決めるアクティブファンドの方が、「本気になると」手数料を下げやすい面がある。

 今後の株式市場の推移に影響を受ける問題だが、SOMPOアセットマネジメントの他のアクティブファンドよりもSOMPO123の方が好成績となった場合に、他のアクティブファンドの立ち位置が問題になる。

 また、SOMPO123が代表的な株価指数よりも好成績を収めて評判になった場合にも、このファンドに注目が集まることをどう考えるかが、マーケティング的に微妙だろう。

 もっとも、このファンドが好成績を収めることは、このファンドの投資家にとって良いだけでなく、他社の商品も含めてアクティブファンドの手数料引き下げにつながるだろう。また、同様の商品企画を誘発する効果もありそうで、投資家にとっては好ましい影響をもたらすだろう。

 好結果に期待したい。

ライバル社の商品企画担当者が
対抗策として考えるべき改善案は?

 さて、SOMPO123を横目に見て、他社の商品企画担当者はどう考えるべきだろうか。「対抗案」「改善案」といえるような商品企画案はあるだろうか?

 筆者が改善したいと思うのは以下の3点だ。

(1)投資銘柄数を増やしたい(最低300銘柄、できれば500銘柄、1000銘柄)
(2)「日本株込み」の全世界株ファンドも欲しい
(3)投資家にとって「株価指数」のようなデータ活用を可能にしたい