グループ内での
カニバリゼーションを許容する
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さらにスプリックスでは、“カニバリゼーション(企業内の近い分野のサービス同士が顧客の取り合いになってしまうこと)”がグループ内で発生することは健全という考え方を持っています。例えば「自立学習RED」というサービスの最大の特徴は、AIを活用した科学的アプローチによって生徒一人ひとりに最適化された学習指導プログラム「eフォレスタ」を用いる点にあります。20〜40名の生徒が一人1台ずつのタブレットを使い、それを講師1〜2名で対応しながら低価格も実現できるサービスはある意味、個別指導の「森塾」とカニバることとなります。
しかし、他社で始められるより自社で持っていた方が強みとなることは確かであり、さらに塾業界の求人の課題解決を可能にするという側面もあります。労働集約型である塾業界は、ひとたびアルバイトの学生講師が不足してしまえば、途端に成り立たなくなってしまいます。テクノロジーを活用してその課題を解決することは、教育業界でナンバーワンを目指すためにも重要な取り組みです。
さらに、同じ自社のサービスでありながら、社員たちは自身が担当するそれぞれの塾の質が業界でナンバーワンであるという自負を持っています。そのため、カニバリゼーションに負けないよう、常に改善を積み重ねてよりよいサービスにする努力を怠りません。
また、当社では「成績を上げることで生徒の人生に貢献する」「生徒に『やればできる』という自信と将来の選択肢の広がりを提供する」という理念が浸透しているため、個々の生徒に最適なサービスを提供するという軸がぶれることはありません。したがって、より利益が高い方のサービスを無理に勧めるなどの不適切な営業も起こらず、それぞれが愚直に改善に取り組みサービスを磨き上げています。またオンライン個別指導塾の「そら塾」も、「森塾」と「自立学習RED」とカニバリ関係にありますが、顧客のニーズを真正面から受け止める当社にとって、開校は必然でした。
教育業界というフィールドの中で、自社の既存ビジネスを破壊する可能性のあるサービスでもマーケットイン思考で常に開発し展開し続ける。これは成長を止めず業界で生き残り、ナンバーワンを目指す上で有用な力になると考えています。
チャレンジし
変化することを推奨する
『「教育」を通して、世界中の人に「人生に新たなステージ(春)」を提供すること。』というコーポレートミッションを常に意識し続け、顧客に貢献するためにはどんな挑戦が可能かを追求する。失敗の回避よりも、マーケットインで新たなサービスを生み出し続ける風土は、私たちの大きな強みです。変化の激しい教育業界で、挑戦をよしとするベンチャー気質が強く残っていることは、企業にとって成長を後押しする大きな力となります。
もちろん、企業である以上、無謀に挑戦し続ければいいというわけではありません。挑戦と同時に、既存サービスの改善による質の向上や拡大にも取り組む必要があります。安定した既存ビジネスの基盤があるからこそ、新しいビジネスに挑戦していく体力が蓄えられると言えます。
変化し続けることは、競合対策にもつながります。地味なデータ収集と地道な分析を繰り返し、その上で画期的なサービスを開発しいくことで、ナンバーワン、オンリーワンが積み重なっていきます。現状維持は停滞ととらえ、改善を続けながら、顧客ニーズと真摯に向き合っていく。それが、株式会社スプリックスの推進力なのです。