コロナ禍の「左派」は
誰に「共感」すべきか?
オミクロン株の感染急拡大で政府の対応が後手に回っているとの批判がメディアや野党から上がっているが、内閣支持率にはあまり響いていないし、立憲民主党や共産党など、左派政党への支持が上がっているわけでもない。
むしろ、日本維新の会の指導部をヒトラーに例えた菅直人元首相の発言で、立憲民主党の指導部の責任が問われるなど、守勢に立たされている印象だ。
どうして左派政党は、コロナ禍で存在感を示せないのか、与党にとって不利な状況を活用できないのか。
その要因として左派の政治の特徴である「弱者への共感の政治」がうまくいかないことがある。