里山で新たに咲いた
「希望の白」という胡蝶蘭

台湾から輸入された小さな苗が、6カ月後にはこのように台湾から輸入された小さな苗が、6カ月後にはこのように

 葉たばこの栽培や畜産といった一次産業が盛んだった葛尾村ですが、避難指示解除後の農業再生に向けて、様々な取り組みが行われています。そんな葛尾村で次に訪れたのは胡蝶蘭(コチョウラン)の栽培施設です。かつらお胡蝶蘭合同会社の杉下さんによると「2018年1月に事業を開始して4年目です。輸入した苗を6カ月ほどで育てて出荷している」のだそうです。地元のなりわいづくりを目的に事業会社を立ち上げて、雇用を創出する役割を担っています。

高貴で美しい胡蝶蘭。長く咲き続ける花だからこそ贈りものに高貴で美しい胡蝶蘭。長く咲き続ける花だからこそ贈りものに

 東南アジアが原産の胡蝶蘭を栽培するのに、ここ葛尾村では「太陽光パネルからの電力を使用していて、年間を通して日中は28℃を上限に、夜間は18℃を下限として温度調整を行っている」のだそうです。「幸福が飛んでくる」という花言葉を持つ胡蝶蘭。ちょうど訪れた時には台湾から苗が届いたタイミングでした。小さな苗がここで育てられて、「ホープホワイト(=希望の白)」というブランド名で全国へと幸福を運んでいきます。

「ホープホワイト=希望の白」のブランド推進を目指す杉下さん「ホープホワイト=希望の白」のブランド推進を目指す杉下さん
■かつらお胡蝶蘭合同会社
・住所:福島県双葉郡葛尾村大字落合字菅ノ又148-2
・電話:0240-37-4380
・URL:https://hopewhite.jp/
・アクセス:常磐自動車道、浪江ICから車で約35分
*栽培施設での購入は現金のみとなります。現地を訪れる際は事前の確認をおすすめします。