海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「福島の美しい村を駆け抜ける旅」です。浜通り、中通り、会津と呼ばれる3つの地方からなり、異なる気候風土を持つ福島県。豊かな自然と温暖な気候を持つ浜通り地方には、2011年の震災から時を経て、ひとつひとつ復興・再生へと向かう人々の姿がありました。あぶくまの山々に囲まれた高原エリア、葛尾(かつらお)村、川内村、田村市を歩いて行きます。(取材・文/植木孝〈地球の歩き方〉 撮影/森田健一〈ビュープランニング〉 画像提供/葛尾村役場〈*印〉)
自然豊かな高原エリアへ。
山と緑に包まれた里山を巡る
標高およそ450メートル、あぶくまの山々に囲まれた葛尾村へ。日本の原風景のような、心が癒される豊かな自然に恵まれた葛尾村は、復興に向けての新たな取り組みとして始まった「ツール・ド・かつらお」の開催地としても知られています。美しい葛尾村を走る公道自転車レースが最初に実施されたのは2018年6月。2021年4月には、桜と新緑の風景の中、全国各地から多くのサイクリストが集い、第7回が開催されました。