一橋大、東工大とも
1位は前年と同じ
まず、一橋大で第1位となったのは前年に続いて楽天グループ。就職者数は35人とダントツである。楽天といえば、三木谷浩史会長も一橋大のOBであることは有名だ。トップ20を見ると、2位三井住友銀行、3位日本生命保険、4位三菱UFJ銀行、5位日本政策金融公庫と、金融系が非常に強い。
注目すべきはコンサルへの就職実績で、9位監査法人トーマツ、11位アクセンチュア、同率19位でPwCあらた監査法人、あずさ監査法人、デロイト トーマツ コンサルティング、ベイカレント・コンサルティングと20位中6社もランクイン。コンサル人気は東大、京大にも共通するトレンドである。
次に東工大だが、1位となったのはソニーグループで、こちらも前年と変わらない。続いて2位日立製作所、3位富士通、8位マイクロンメモリジャパン、9位三菱電機、16位キオクシアと、電機業界への就職が強いのが同大学の特徴である。
また、5位本田技研工業、9位日産自動車、18位トヨタ自動車と、自動車トップ3にも多くの卒業生を送り込んでいる。日本を代表する「モノづくり」の現場を、同大学を卒業した優秀な社員たちが支え続けていることは、頼もしい限りだ。
ちなみに、20年の就職先では東京工業大学そのものが13位に入ったが、21年はランク外となった。研究体制が充実した大学に残って勉学に励みたいと考える学生が多かったものと思われるが、これはここ数年の東大・京大にも共通する特徴である。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
2021年春の大学別の主な就職先。就職先(企業・団体)の名称は、原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。また、大学通信の調査方法によって表記しているため、正式名称と異なる場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。東工大は大学院修了者を含む。(調査/大学通信)